リングマラ〜あらすじ1〜

「なあ、知ってるか?  あの噂」


寝ぼけ眼を擦りながら登校した俺は、廊下で声をかけてきた同級生の男Kに気づかず歩く。

K「おいおい!スルーかよ浅川!お前も聞いたんだろあの例の噂。」

「ん…俺に言ってんのか、てか、おはよー」

K「ったく、お前は相変わらずマイペース野郎だなぁ。…それより本題!  Scroll 🔽

こないだ自殺したって噂のO先輩について、さらなる噂が出たんだよ!今や学校中がその話題でもちきりなんだぜ」

ああ、もちろんその自殺については知ってる。てか自殺だったのか?急性心不全で突然死って話も聞いてるんだが、なぜ自殺したって噂が流れるんだろうか。

「んで、新しい噂とやらは?」

K「なんでも、O先輩が自殺したのは男とのハメ撮りが流出して、ゲイってバレたからなんだとよ。

それだけじゃない!」

ゲイのアウティング…嫌な世の中だな本当に。ドクッと自分の心臓が不安な音を立てた。

K「そのハメ撮りが流出したはずなのに、ウチの学校じゃ誰も観た人がいないんだよ。変じゃね? けどそれを観たって人は他校で数人いたんだって。

でもその人たちは、みんな不審な死を遂げたらしいぜ。」

いやいやいや、某Jホラーでそんなような話あったぞ。しかも90年代の古いやつ…。

「はははっ、さすが噂。作り話っしょ。」

K「そのO先輩のハメ撮りが呪いのビデオで、それを観た人たちがO先輩の呪いで死んだんじゃないかって、噂になってんだよ!」

おいおい今は令和だぞ?この時代に呪いうんぬんがあるわけないだろ。AIに書かせてもこんなオチは生まれねーわ。

「くだらね〜w はいはい、じゃあ俺はそろそろ…」

K「俺そのハメ撮り持ってるんだ!!」

Kが声を荒げる。なるほどこれが本題か。

K「…その、知人から昨日もらって…怖いからまだ観てないんだけど、お前にやるから先に見てくれね?」

「ハァ? 何で俺がそんな」

会話の途中で学校のチャイムが鳴り響いた。Kはそそくさと歩き出す。

K「やべ、1限目始まるからもう行くわ!後で動画送るから、感想よろしくw 頼んだぜー!」

「おい!」

無責任なやつだ。俺は本当にハメ撮りとか全く興味無い…いや、男同士のやつか。

ゴクリ。

実はゲイである俺は、誰にも言えずこの男子高で悶々とした日々を過ごしているのだが、

…まさかKにバレてないよな?

O先輩って人、顔も知らないけどたしか空手部の人らしいな。エロい体してそうだな。

ゴクリ。本心は迷いつつも、下半身はもうソレを観たくて堪らないようだ。熱く膨れ上がってきていた。

「バカ正直な体め。」


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